ロンドンの不動産市場は、ラインでお話した通りです。税制優遇の影響で不動産購入価格が下がったことと、コロナ禍で郊外物件が人気になったことがきっかけで、不動産ブームが起きているんですね。
このコロナの影響で郊外が人気になるという現象は、日本でも起きるのでしょうか？私は、わずかですが、もう既に日本でも郊外ブームは起きていると感じます。都心のオフィスの空室率が上昇していますし、郊外物件を探す人も増えているように感じます。
有名進学校の私立中学や私立高校は、通常都心にあります。名古屋ですと東海中学や南山中学などが有名ですよね。でもそういった難関有名中学校や高校を敬遠する動きが出てくるだろうと私は考えております。電車通学でのコロナ感染を気にするからです。
そんな危険な思いをして名古屋に通うなら公立中学・公立高校に行きつつ、学習塾に通った方がいいという価値観をもつ親も今後増えてくると思います。有名学習塾もインターネットで自宅で受けられます。
駅の近くは便利で、資産価値も高いからいざというときに潰しが効く・・・という考え方はもう古いのかもしれません。
インターネットをうまく使い学習機会を獲得すれば、郊外にいても十分に有名大学をねらえる環境に身を置くことはできそうです。
親は子供の教育で住む場所を決定する傾向が強いです。中学受験・高校受験の動きに注視すれば、有望な不動産の地域も見えてくるかもしれません。
都市部の物件を購入するよりも郊外の物件を購入する方がスマートだ、なんて時代がもう日本にも来ているのかもしれません。
